DS版ドラクエ6にもマジコン対策 開始5分でEND これは嘘ニュースです
「ドラゴンクエスト6 幻の大地」
近年、ニンテンドーDSのソフトは「マジコン」と呼ばれる不正な機器を使用することによって、実際に購入することなくインターネット上からダウンロードできる状態が続いている。DSの発売元である任天堂は昨年10月、マジコンの販売業者らを著作権法違反で提訴するなど、マジコン根絶のために活動しているが、現段階では必ずしも成果が出ているとは言いがたい。そのため今の段階ではソフトの製作側が対策プログラムを埋め込むなどして自主防衛する以外ないのが実情だ。
ドラクエ6のユーザーが集まるネット上の掲示板やフォーラムでは、発売前日の27日ごろから「オープニングの焚き火のイベントから先に進めない」との書き込みが相次いだ。このようにストーリーが先に進まなくなる場合、その多くがマジコン対策だと考えられている。だがまもなくこの対策を回避する方法が出回ってしまい、マジコン対策は失敗したと見られた。
しかし回避方法の報告直後から「焚き火のイベントは終わったが、その後に登場する大魔王をやっつけてしまった。まだ始めて5分なのにエンディングのスタッフロールが流れている」との報告が続いた。本来のシナリオでは主人公たちが大魔王に負けるところからストーリーが始まることになっており、焚き火イベントを通過するようプログラムを書き換えることで、今度は大魔王を倒してしまう別の対策プログラムが起動したようだ。
今のところ、焚き火イベントのループと大魔王撃破の両方を同時に回避する方法は見つかっておらず、違法にゲームをダウンロードしたとみられるユーザーからは、「単に起動できないようにすればいいのに、わざわざこういうことをしてユーザーの気持ちを逆なでするなんて企業としての良識を疑う」「ダウンロードに費やした時間を返せ」「残りの髪の毛むしりとってやる」など不満や怒りの声が挙がっている。
この件についてメーカー広報部に問い合わせたところ、対策プログラムについて具体的な言及はできないとしながらも「ドラクエの最終目標は大魔王を倒してエンディングを見ること。無駄なストーリーを全て飛ばし、開始して数分で大魔王を倒してエンディングが見られるのだから、むしろユーザーへのサービスとして受け取ってほしい」と話した。
DS版「ドラクエ6」は、15年前に発売されたスーパーファミコン版の初のリメイク作品。初期出荷は50万本と言われており、あるゲームショップ店員は「今後しばらくは品薄状態が続くと思う」と話す。