Kyoko Shimbun 2018.06.01 News

同窓会に替え玉出席、エリート校出身者に人気 これは嘘ニュースです

同窓会に出席するかどうか悩む人は多い
 あなたにすり替わって同窓会に出席します――。昨年始まった同窓会への替え玉出席サービスが、進学校やエリート大学出身者を中心に人気を集めているという。社長に話を聞いた。

 人材派遣のスレイブ社(東京都)が昨年2月に新たなサービスとして始めた。

 同社に所属するスタッフは全員、全国の小学校から大学まで全ての校歌を暗唱している「替え玉同窓生のプロ」だ。事前に依頼者と何度も面会を繰り返し、部活動、あだ名、同級生の名前や性格から、初恋の相手など本人しか知りえない情報まで入念に調査して本人になりきる。依頼者が希望する「設定」を追加しても破綻しない演技力とアドリブ力に長けており、これまで受けた1千件余りの依頼で、替え玉だとばれたことは一度もないという。

 「葬式や結婚式など様々な式で出席代行サービスが行われているが、本人が出席しないと成り立たない同窓会で替え玉出席を提供しているのは弊社だけではないか」とスレイブ社の畜山社長は話す。準備に1カ月程度かかることなどから、価格は1回10万円と高額だが、口コミでじわじわと知られるようになり、依頼件数は昨年度に比べて10倍近くに達している。

 畜山氏によると、依頼者には卒業後、医師や弁護士など社会的ステータスが高い職に就く進学校や有名大学出身者が多いという。「お金はあるが多忙で時間がない人ですね」と記者が尋ねたところ、「いえ、大半はそういう同窓生に囲まれて居心地悪く感じる方です」と返ってきた。

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 少年のようないたずら心を海軍育ちのスマートなスタイルで包み、鋭い作家の眼光で世相の変化を見据え、達意の文章で食と言葉の履歴を語る。「北斗星」に試乗してみる好奇心やパーティ挨拶のユーモアにも磨きがかかり、ハワイ生活報告に昭和天皇への想いまでバラエティに富む珠玉のエッセイ集。

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