Kyoko Shimbun 2018.12.24 News

「サンタ見たい」 眠気防止剤「ギガサエル」児童人気で売上増 これは嘘ニュースです

眠気防止剤「ギガサエル」(写真奥)と新薬「テラサエル」
 眠気防止剤「ギガサエル」の売り上げがここ数年、大きな伸びを見せている。例年、受験シーズン本番を迎える冬に伸びる傾向があるが、最近は購買層の低年齢化が進んでいるという。「サンタクロースをこの目で見たい」という小学校低学年の子供が徹夜するために買い求めているようだ。販売元は今年、さらに新薬を市場に投入した。

 「ギガサエル」を販売する回天製薬によると、本来の購買者層である長距離トラック運転手だけでなく、例年冬になると受験を控えた10代の需要が増える傾向にある。だが4、5年前から、クリスマス直前に異常な売り上げの伸びを見せるようになった。

 ほぼ同じ時期に「子供が薬を飲んで徹夜したせいで、クリスマスプレゼントを渡し損ねた」などの苦情が同社に多く寄せられたことから、調査を進めたところ、この時期の購買者の大半が10歳前後の児童であることが発覚した。サンタの正体を確かめるため、ギガサエルを服用していたとみられる。

 同社では乱用を減らすため、3年前から、自社のホームページやSNSを通じて「サンタクロースの正体はお父さんやお母さんです」と周知徹底を促して鎮静化を図ってきたが、「ネットの情報は嘘ばかりだ」という近年のリテラシー教育が皮肉にも功を奏し、かえって売り上げ増に拍車をかける事態になっている。

 ネット戦略が不調なことから、同社では今年、保護者向けに新薬「テラサエル」を市場投入した。クリスマスイブの夜に「ギガサエル」だと偽って子供に飲ませる用途を想定している。パッケージは「ギガサエル」とほぼ同じだが、中身は睡眠導入剤になっているという。

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