Kyoko Shimbun 2020.08.21 News

リニア新幹線、静岡飛び越す「滑空ルート」 専門家が提案 これは嘘ニュースです

静岡上空を超高速で滑空するリニア新幹線(画像はイメージ)
 2027年開業を目指すリニア中央新幹線の静岡工区が未着工になっている問題で、トンネルを掘削せず、隣接する山梨・長野両県に設置したジャンプ台から新幹線を超高速で射出して静岡上空を飛び越える「静岡滑空ルート」を採用すべきだとする専門家の提案に注目が集まっている。

 リニア中央新幹線の静岡工区(8.9キロ)は、トンネル掘削によって県内を縦断する大井川の水量が減少するおそれがあるとして、未着工の状態が続いている。当事者間の交渉は難航しており、このまま平行線の状態が続けば、予定している2027年の開業は極めて厳しい状況だ。

 そんな中、「事態を打開するアイデアはとてもシンプル。トンネルを掘らなければいいだけ」と主張する人物がいる。航空力学専門家の落田燃(もゆる)さんだ。落田さんは、静岡工区をジャンプ台で飛び越える「静岡滑空ルート」の建設を提案する。

 「静岡工区を挟む山梨県と長野県の両端に、スキージャンプで使うような斜度のついたジャンプ台をそれぞれ設置し、射出の勢いで静岡を飛び越えれば、大井川や周辺環境への影響を最小限に抑えることができるのです」

 落田さんのシミュレーションによると、リニア新幹線が8.9キロの静岡工区を飛び越えるには、射出直前にマッハ3(時速約3600キロ)まで加速する必要があるという。リニア新幹線の最高時速は603キロだが、「磁力を強めたり、主翼・尾翼を付けたりするなど車体に細かな改良を加えれば、2027年までに間に合うのではないか」と話す。

 リニア新幹線は9割の区間でトンネル内を走ることになっているが、落田さんの新案が採用されれば、つかの間ながら富士山を含む雄大な景色を車窓から拝めることになりそうだ。

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