Kyoko Shimbun 2015.03.04 News

ほのかな甘み かぼちゃワイン「エル」4月発売 これは嘘ニュースです

新品種「しゅんすけ」を使ったかぼちゃワイン「エル」
 北海道の酒造メーカー・三浦酒造はかぼちゃを使った果実酒「エル」を4月から数量限定で発売する。糖度の低いかぼちゃから果実酒を作るのは日本で初めての試みだという。同社では「エル」を北海道ワインの新しいブランドとして確立させたいと意気込む。

 かぼちゃワイン「エル」はかぼちゃ果汁を使った果実酒。かぼちゃは糖度が低いため、これまで果実酒には不向きとされていた。

 三浦酒造ではかぼちゃワインを実現するため、カボチャの品種改良から取り組んだ。かぼちゃの中でも比較的糖度の高い品種「くりゆたか」の遺伝子組み換えに取り組み、10年にわたる試行錯誤の結果、元の200倍まで糖度を高めた新品種「しゅんすけ」を新たに開発。糖度が高すぎるため食用には向かないものの、果実酒用には最適の品種を作り上げた。

 3日の発表会で初めてお披露目されたかぼちゃワイン「エル」は「かぼちゃ独特のほのかな甘みがよく出ている」と会場に訪れた招待客から評判も上々だ。

 この日ゲストとして招待されたソムリエの田崎真さんは「エル」を口に含むと「蝉しぐれの夏休みの朝、藤子アニメの間にいきなり挿入されるような驚きに満ちた香りと、思春期少年特有の気まずい甘酸っぱさが特徴」とその味を評した。

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