Kyoko Shimbun 2015.03.31 News

地デジカさんの安楽死処分、今夜ピーク これは嘘ニュースです

デジアナ変換終了を呼びかける地デジカさん
 地上デジタル放送推進を12年間務めてきた地デジカさんへの本格的な安楽死処分が31日夜にも始まる。2011年7月のアナログ停波後も地方を中心に活動を続けてきたが、31日のデジアナ変換終了とともにその役目をほぼ終える。

 2003年12月1日生まれ。黄色いスクール水着姿でデビューを飾った地デジカさんは、地上デジタル放送への移行を呼びかけるため、全国各地で活動を開始。その愛らしい外見と声から一躍脚光を浴びたが、アナログ停波が近づくとメガホン片手に「放送終了!」など叫びながら画面右上に頻繁に現れるようになったため深夜アニメファンから疎まれることも多かったという。

 放送界の大御所・アナロ熊さんが死去した11年7月24日のアナログ停波後も、一部地域で続いたアナログ放送、ケーブルテレビ局のデジアナ変換から移行を呼びかけるため、地方での活動を精力的に続けてきた。一時はゆるキャラブームを一翼を担うも、その後登場した奇声を発する梨など、より過激な芸風の方に注目が集まったこともあり、近年は都市部で見かけることも少なかった。

 その後総務省は15年3月31日をデジアナ変換終了期限として設定。それに伴い、今年からは国内で活動していた地デジカさんの本格的な捕獲作業と安楽死処分に入った。すでに捕獲・処分を終えた地域もあるが、国内の多くは今夜が安楽死処分の日となる。同省では明日以降も各地で捕獲作業を進め、4月中には全ての処分を終えたい意向だ。

 地デジ化普及のため、長きにわたってまい進してきた地デジカさんだが、近ごろは「これまで12年間必死で地デジの便利さ、画質の美しさをアピールしてきたけれど、人生最後に見る映像がラッスンゴレライになるとは思わなかったよ」と周囲に漏らしていたという。

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