Kyoko Shimbun 2022.06.24 News

階段踏み外す悪夢、「手すり睡眠」が有効 千葉電波大 これは嘘ニュースです

階段を踏み外す悪夢(画像はイメージです)
 千葉電波大学医学部の研究チームは23日、就寝中、階段を踏み外す夢を見て体が痙攣(けいれん)する現象への対処に関する論文を発表した。長年多くの人を悩ませてきた「悪夢」を避けて、睡眠の質を改善する手がかりになりそうだ。

 論文は科学誌「フェノメノン」夏の特大号に掲載された。入眠時に腕や脚など体の一部が痙攣する「ジャーキング」は古くから知られるが、この現象が起きる原因とメカニズムについては研究が進んでおらず、不明な点が多かった。

 千葉電波大の研究チームでは、悪夢を見る傾向が強い幼児から高齢者までの男女300人を対象に、就寝中の動きを録画・分析。その内、ジャーキングが起きた参加者52人に対して、詳細な聞き取り調査や脳波測定などを行った。

 ジャーキング中に見た夢の内容については、全員が「階段を踏み外した」または「踏み外しそうになった」と説明。ジャーキングと階段の踏み外しとの間に強い関連性があることを示唆する内容だった。

 夢の内容は現実で見聞きした経験や記憶が反映されることから、研究チームは階段を踏み外す夢を見る頻度が特に高かった10人について、高電圧を使った電気ショックと薬物投与による催眠を併用し、階段に関する記憶を全て消去。しかし「下山中に足場が崩れた」など夢の内容が変化するだけで、ジャーキングを減らすことはできなかった。

 そこで実験の方向性を改め、階段で足を踏み外してもけがをしないよう就寝時にヘルメットを着用したうえ、両手に手すりを1本ずつ持って眠る「手すり睡眠」をしてもらったところ、全員でジャーキングが見られなくなった。夢の内容も「手すりを握ってゆっくりと階段を降りる光景」に変化したという。

 理由について、論文は「完全防備することによって生まれた安心感が夢に反映された」と分析。「安心感を高めるものを保持した状態で入眠すれば、他の悪夢の改善にも応用が期待できるのではないか」としている。

 チームは現在この仮説に基づいて、破産する悪夢に悩む投資家男性の不安を解消する実験に取り組む。就寝時に株と日本国債を握って眠るよう指示しているが、今のところ大きな改善効果は確認できていないようだ。男性は「毎晩のようにローソク足を踏み外す夢を見てしまいます。悪夢と言われた政権はとっくに終わったはずなんですが……」と首を傾げる。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

社主ピックアップ

科学

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ