Kyoko Shimbun 2025.07.04 News

四股名に「絵文字」解禁を提言 新弟子減少で改革案 これは嘘ニュースです

こんな取組が見られる日が来るかもしれない
 力士の命名規則を審議する諮問機関「四股名運用見直し機構(SUMO)」は3日、四股名に絵文字の使用を認めるよう求める提言をまとめた。若者になじみの深い文字を取り入れることで、少子化による新弟子減少に歯止めをかけたい考えだ。

 提言は使用頻度の高い絵文字約300種を四股名として使用を認めることを柱にする。アルファベットに先駆けて絵文字を採用するよう提案した理由について、「絵文字は日本発祥の文字であり、世界的にも『emoji』として広く認知されているため」と説明。実際の使用例として「🌱山」「霧🏝️」を挙げている。

 絵文字導入の背景には、時代が進むにつれ、四股名に使われる漢字の重複が多くなり、力士の個性が演出しにくくなったことがある。昭和・平成期には「千代の富士」「曙」など、分かりやすい漢字を効果的に使った四股名の名横綱が誕生。だが、郷土や伝統を感じさせる頻出漢字が使い尽くされた結果、近年は「八千代の爆富士」「天地開闢」など、四股名のインフレが進みつつある。

 また、13年には四股名を「激怒憤憤丸(げきおこぷんぷんまる)」に改名しようとした幕内力士(当時)が「品位を損なう」として、申請を却下される出来事があった。力士はこの判断に抗議して引退。伝統と革新のあり方について大きな議論を巻き起こした。

 近年不祥事が相次いだことも、入門者の減少や関心の低下など「若者の相撲離れ」に拍車をかけている。提言について、激怒憤憤丸を却下された元力士の男性(34)は、「かなり踏み込んだ印象。土俵際に追い詰められた角界の焦りを感じる」と驚きを見せる。

 かかとが俵にかかった相撲界。今回の絵文字解禁を、形勢逆転の「うっちゃり」にしたい考えだ。

 「もし今現役だったら四股名は『🦉越歩越歩🦉』ですね」。男性は過去を懐かしむように語った。

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