Kyoko Shimbun 2015.06.12 News

学費無料 内閣直轄のエリート大学、京都に これは嘘ニュースです

大学建設予定地の京都市山科区御陵
 政府は11日、日本のリーダーを支える人材育成を目的とした大学・大学院「京都御陵(みささぎ)大学(仮称)」を京都市に新設すると発表した。授業料を全額国費でまかなうほか、修了後は官公庁または研究職としてのキャリアを保証するなど、就職についても手厚くサポートする。

 京都市山科区に建設を予定している京都御陵大学は、日本の大学として初めて内閣直轄の大学組織となる。

 同大では平成29年度に法学部、経済学部、理学部の3学部と大学院を新設。初年度は各学部とも定員120人程度で、その後医学部の設置についても検討する。「社会に無益な学問に税金は投入しない」との考えから文学部、社会学部など人文系の学部は置かない方針だ。

 文部科学省は平成16年度の独立行政法人化後も国立大学の運営について意見交換を行っているが、同大は「リーダーを支える人材育成」を目的にしていることから、これら国立大学とは異なり、内閣官房や復興庁と並ぶ内閣直属の組織として位置付ける。

 修了後は官公庁への就職をあっせんするほか、研究職志望者には博士課程修了後、大学内でのポストを保証する。授業料を全額免除するなど政府によるバックアップも強く、入試倍率が難関大学並みに高まるのは必至だ。

 大学新設の目的について、菅義偉官房長官は午後の記者会見で「現在政治課題となっている憲法、景気、原子力の3分野において、参考人招致の場で的確な意見を述べられる専門家を内閣の責任のもとで養成することが国家の急務であると考える」と説明した。

 大学制度に詳しい京都大学政治経済学部の坂本義太夫教授は「御陵ではなく御用大学の間違いではないか」と話す。

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